ベビーリーフの話

現在、僕はシェアハウスに住んでいます。

今回はシェアハウスに一緒に住んでる留学生との出来事です。

彼女はベトナムから日本語を勉強するためにやってきました。

僕がキッチンで自炊していると、彼女はやってきました。

「ベビーリーフ、知ってる?」

手に持ったベビーリーフを見せながら、そう聞いてきました。

「知ってるよ。おいしいよね。好きなの?」

「うん、さっきお肉に巻いて食べたら美味しかった。」

オシャレな食べ方知ってるなと、感心していると、

「はい、あげる。」

そう言って、2枚くれました。

「ありがとう、いいの?」

「いいよ、いっぱいあるから。」

「どこで、買ったの??」

「買ってないよ、庭にいっぱいある。」

そう、それはただの葉っぱでした。

その後、何回も

「美味しかった?」

と感想を求めてきました。

しかし、ただの葉っぱを僕は食べる気にはなれず、スッとポケットの中に隠してしまいました。

再び感想を聞きに来た時、

「めっちゃ、美味しかったー」

と伝えました。

すると彼女は、嬉しそうにどこかへ行ってしまいました。

すぐ戻ってきたと思ったら、手にはベビーリーフが、、、、、、

「また、とってきたよー」

そう言いながら、水道でベビーリーフを洗っていました。

洗い終わると、

「洗ったから、食べられるよー」

そう言って僕にベビーリーフを渡すと、彼女は部屋へと戻って行きました。

僕は再び、スッとポケットにベビーリーフをしまい込みました。

僕は彼女にそれはベリーリーフではなく、

ただ葉っぱだと伝える事はできませんでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です