初出勤で悲劇が起きた話

パン工場をやめ、ニートだった僕は、

シェアハウスの管理人に新たな仕事を紹介してもらうことができた。

仕事を紹介してもらい、

1週間後に初出勤の時を迎えた。

最初は都内のホテルに出勤した。

ホテルということで、身だしなみには非常に厳しかった。

出勤前に頭髪、爪、服装、全てチェックされる。

用意された制服に着替え、

準備を終えた僕は、事務所へ向かう。

事務所へ着くと数人が列になって並んでいた。

身だしなみチェックの順番待ちの列である。

そこへ並び、しばらくすると僕の番が回ってきた。

事務所の人が僕の方を見て、表情を曇らせた。

「もみあげ長いねえー、ちょっと待ってて!」

そう言って、その場を離れた。

「ウィィィィィイイン」

聞き覚えのある音とともに、彼は戻ってきた。

手にはバリカンを持っている。

その時、ふと思い出した。

そういえば、管理人のもみあげも短くなっていたなと、、、、

その後、僕のヘアスタイルはホテル用へと改善されたのである。



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